細菌性髄膜炎を重い後遺症から子ども達を守りたい。ヒブワクチンを予防接種化して早期普及を。
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生命の危険や重い後遺症が残ることもある細菌性髄膜炎の初期症状は風邪に似ていますが、治療が遅れると致命的です。子どもに多い病気ですので、まわりが注意してあげる必要があります。
細菌性髄膜炎は普段、鼻やのどの奥にいる常在菌がなんらかのきっかけで血液の中に侵入し、脳やせき髄を覆う髄膜に入り込み、炎症を起こす病気です。
日本では1年間におよそ1,000人が発症し、そのうち25%に後遺症が残り、およそ50人が死亡するという状況です。。
「脳を包んでいる膜の炎症ですから、それも絶対、菌が本来、いてはいけない場所。数が少なくなくて最も恐ろしい感染症は髄膜炎ということです」
そのほとんどが、0歳からの1歳の子どもたちです。
病気を引き起こす細菌は主に2つ。
60%がヒブ菌、30%が肺炎球菌です。
ヒブ菌にはヒブワクチン、肺炎球菌には肺炎球菌ワクチンを接種することで、確実に予防することができると言われています。
・ヒブ(Hib)って何ですか
ヒブ(Hib)はヘモフィルス属インフルエンザ桿菌b型という細菌の略称です。「インフルエンザ」という名前がつくので毎年流行るインフルエンザと混同しやすいのですが、全く関係ありません。
「インフルエンザ」という語句は使わないようにして「ヒブ(Hib)」と呼ぶようにして混同を避けています。
インフルエンザ桿菌にはいくつかのタイプがあります。その中で「b型(Hib)」と呼ばれる菌が細菌性髄膜炎、喉頭蓋炎、肺炎などを引き起こします。
小児の細菌性髄膜炎の半分以上がヒブ(Hib)によるものです。
10年以上前に北米ではヒブワクチンが定期接種になりました。これを境にヒブによる髄膜炎や喉頭蓋炎が激減して今ではほとんど見かけなくなりました。近隣の中国、韓国、台湾などでもすでに定期接種が行われています。
これらの国々の接種の経験では大きな副作用の報告はありません。
日本では昨年フランス製のヒブワクチン「アクトヒブ」の輸入が承認され、供給されることになりました。しかし、麻しん・風しんなどと同じ「定期予防接種」としてではなくおたふくかぜ・水ぼうそうなどと同じ「任意接種」となっています。
「任意接種」では接種費用は原則として自費になります
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新生児期には細菌性髄膜炎に特異的な症状は示さないことに注意する必要があります。突然のショック、呼吸不全、体温異常(高熱よりは低体温に)、哺乳不良、嘔吐、けいれんなど、早発型は突然に発症し、劇症であることが多く、遅発型は「何となく変」から徐々に進行することが多いようです。無菌性髄膜炎では、発熱や哺乳不良などに対して、検査をして初めてわかるということが多いのです。
発熱、頭痛、嘔吐が3大症状です。また、診察すると首が硬く曲げにくくなっていることがわかります。意識が低下したり、けいれんを起こしたりすると髄膜炎からさらに脳炎を起こしていることが強く疑われます。注意しないといけないのは、新生児が髄膜炎になった場合には典型的な発熱、嘔吐がなく、なんとなく元気がなかったり、お乳の飲みが悪かったり、逆に異常に興奮していたりということだけが症状のことがあります。ですから、新生児の髄膜炎は早期発見が難しく、手遅れになる場合もあります。大泉門という前頭部の膜が硬く張っているようであれば要注意です。髄膜炎の疑いがあると入院して髄液検査を行ないます。